気を付けよう、世の中なにが起こるかわからない 第1章 2.入院 | Trend_Antenna

気を付けよう、世の中なにが起こるかわからない 第1章 2.入院

6月26日金曜日 今日も良く晴れて気持ちがいい。

天気がいいというだけで、家事もテキパキはかどるから不思議である。

家事を終え 自分1人のお昼を作って食べたら、夕方から出勤の仕事モードになっていく。

15時過ぎに家を出てバスに乗りS駅へ、乗り換えて電車でK駅まで行く、

少し歩くと見慣れた会社に到着だ。

社員証を首に下げてセキュリティをピットいう音とともに抜けると

エレベーターが見えてくる。

エレベーターのドアが開き見慣れたホールに出ると長い廊下が見える。

廊下を見ながら歩き始めた次の瞬間、それはおきた。

『 痛い!えっ? 』 床が目の前に見えた。

カバンは頭の上にぶっ飛んでいて体がしびれて立てない。

右膝に違和感、ふと見ると膝の皿が突き出ている様にみえた。

私はとっさに膝の皿を戻して仕事に行こうと、治れ治れと皿を押していた。

しかし、ダメだ治らない『仕事に行けないよぉ~』

独り言をつぶやきながら諦ると体の力がぬけていった。

こんな時でも神経質な私は床に頭をつけるのが嫌で手を伸ばしカバンを枕にして

社内の誰かが見つけてくれるのを期待し倒れたまま待った。

それから4.5分経っただろうか、社内の1人が私に気づいてくれ『大丈夫ですか?』

と声をかけてくれた。

助かったという気持ちで『痛くて立てないんです』という会話のあと、

私は数名の人に囲まれながら、誰かが救急車を呼んでくれたらしい、

救援隊の人達が到着し私を担架に乗せてくれた。

私は初めて見る会社の天井を見ながら、会社を後にし救急車で国立Iセンター病院に向かった。

処置室に通されレントゲンとCTを撮ると、若い男性の先生が画像を観ながら

私と駆け付けた旦那に『右膝のお皿が割れてますね、手術をしなきゃダメですね、

入院しまか?』と言う様な事を説明してくれた。

入院か、家にいったん帰るかの選択を数分で決断しなければならなかった、

家に帰っても動くのは大変だろうし、トイレに1人じゃ行けそうにない、

そう考えると、このまま入院した方がいいなと すぐに決断ができた。

その後、看護師さんに右足用のギブスを装着されて、

病院の天井を見ながらカーテンで仕切られた部屋のベットに通され入院したのである。

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