本来、私の寝ていた時間は早くて24時、遅いと25時頃だった。
それが21時に寝ろと言われても小学生じゃあるまいし寝れる訳がない。
話し声で少しずつ部屋の様子が解ってきたが、どうやら この部屋は私を含め3人のようだ。
カーテンで仕切られていて年齢や顔は解らないが、隣の婦人も向かい側の婦人も
一人ではトイレに行かれないらしく看護師さんを呼んで連れて行って貰っている。
そして最悪だったのは、このコロナ渦の中で隣の婦人は咳をしている。
もしコロナ患者だったら、カーテン一枚では 私も感染してコロナじゃん!
などと考えると全く寝付けない。
そんな私は膝の骨折で歩けない為なのか、おしっこの管を入れられ紙おむつ なのである。
正直、58歳にして初めて紙おむつを経験したが介護老人になった様で
かなり屈辱的で凹んだ。でも怪我をして歩けないのだからと受け入れるしかなかった。
しばらくして、2人の婦人は寝たのであろう静かになった。
しかし私は膝も痛い事もあり寝付かれず、携帯のゲームをしたり
周りに聞こえない様に耳元で音楽を聴きながら、
結果的に一睡もできず朝を迎える事となったのである。