気を付けよう、世の中なにが起こるかわからない 第1章 3.天井 | Trend_Antenna

気を付けよう、世の中なにが起こるかわからない 第1章 3.天井

転倒してから考えてみると天井ばかり見ていた気がする。
タンカに乗せられ見えてくる景色は動く天井だった、
外の救急車に乗ると、救命隊の人と天井を見ながら病院へ行き、
そのままストレッチで病院の天井を見ながら、
レントゲン室やCT室に行き、処置室に運ばれて来たのだと思う。

今はカーテンで仕切られた部屋に落ち着いたが、
何階の何病棟に居るのかさっぱりわからない。
どうやらここは大部屋のようで、
年配の女性と看護師さんの話す声がカーテン越しに聞こえてくる。

とりあえず落ち着くと、売店で夕ご飯を買って来て貰い食べた。
しばらくすると消灯の21時になったのだろう部屋の電気が消された。
真っ暗が苦手な私は看護師さんに頼んで、小さな黄色い電気を
つけて貰い目を閉じた。

しかし、21時って寝れる訳がない。

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